RESEARCH REPORT #03 ドライブ×音楽×感情

ドライブ×音楽×感情

音楽は人間の感情を動かす。私たちは音楽を聴くことで感情が動くことを知っている。仕事でイライラしたとき、人間関係で落ち込んでいるとき、気の置けない友人と賑やかに過ごしたいとき、またクリエイティブな作業に集中したいときなど、音楽を聴くことで感情をコントロールすることができる。音楽で感情が動くことは近年の科学的な研究で明らかにされてきている。音楽を聴いたときに反応する「大脳辺縁系」は、脳の中でもとくに原始的な部位で、およそ1億5000万年前には備わっており人間が生きていく上で基本的な機能である喜び、怒り、攻撃、食事、空腹、睡眠、逃走、性行為などを支配している場所。爬虫類にも存在するくらい生命の基本的な場所ということになる。扁桃体、海馬、視床、視床下部といった本能の直結する器官が人間の基本的な行動や感情をコントロールしているわけである。この人間の感情や行動と密接に関係している音楽を「ドライブ」という空間で味わうことでより効果を感じることができるだろう。現代において音楽を好きなだけ集中して聴くことができる場所、誰にも邪魔されずに物思いにふけったり、気持ちを落ち着かせたりする場所として考えたとき、車内空間は最適な場所といえる。今回は音楽とドライブそして「感情の変化」をキーワードに音楽と人間心理の関係を考えてみたい。
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