RESEARCH REPORT #02 ドライブを「デザイン」する

ジャンクションが高める橋の体験

 さて、橋の景観にはそもそも2つの側面がある。そこから「見る」のとそれ自体がランドマークとして「見られる」の2つだ。これはちょうどタワーと同じ機能だ。東京ならレインボーブリッジ、横浜ならベイブリッジ、大阪の港大橋、名古屋は名港トリトンといったような大きな橋を思い浮かべれば、これらが「タワー」であることがわかると思う。このような「そこから見る」「それ自体を見る」という橋の機能に加えられたのが前述の「そこをドライブする」という第3の要素というわけだ。そしてこれをもっともエキサイティングな形で体験できるのが、橋のたもとのジャンクションではないか。
 ここで紹介しているのは河川あるいは海を渡る大きな橋のたもとにある立体交差だ。
 橋の手前あるいはその後に入り組んだ車線を走る緊張感は、水上の広大な空間をまっすぐに飛んでいくシーンを高めると同時に、橋の「そこから見る」「それ自体を見る」を連続的に体験することを可能にしている。そしてもちろん、複雑に絡み合うルートを走り抜けるドライブ感も得難い。
 つまり、長大な橋と複雑なジャンクションという組み合わせは、都市に新たな物語を生む魅力的な装置なのだ。

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